女性の薄毛が増加中-女性男性型脱毛症FAGAの諸原因と対策について

かつて薄毛と言えば男性の悩みでした。女性の薄毛問題はあまり表面に出てきませんでした。

周囲を見回しても、中年男性の薄毛は珍しくありませんけど、女性の薄毛はあまり見かけません。

ところが近年、薄毛に悩む女性が増加傾向にあります。これが背景にあることもあって、女性のFAGAクリニックが増加傾向です。そこで、女性の薄毛の原因と対策について考えてみましょう。

Contents

FAGA(女性男性型脱毛症)

女性の頭髪の薄毛は「FAGA」と呼ばれます。これは、Female Androgenetic Alopeciaの略で、日本語では「女性男性型脱毛症」と訳されます。

男性の薄毛は「AGA」と呼ばれ、Androgenetic Alopeciaの略です。

男性のAGAは額のM字部分から頭頂部にかけて薄毛が進行するのに対して、女性のFAGAは頭髪が全体的に薄くなります。これが理由で「びまん性脱毛症」とも呼ばれます。

女性のFAGAの原因は複数考えられているようです。

・加齢による女性ホルモンの減少

・分娩後の脱毛症

・過度なダイエット

・ストレス

・栄養不足

・飲酒、喫煙

女性ホルモンの減少

女性の体内には微量の男性ホルモンが分泌されています。

女性が年齢を重ねると、女性ホルモンの分泌量が減少していきます。女性の平均閉経年齢は49歳くらい。その後、相対的に男性ホルモンの割合が高まるため、薄毛になる原因の1つと考えられています。

もちろん、閉経後でも頭髪がフサフサしている女性は多いですから、これはあくまで諸原因の1つと考えられるようです。

分娩後の脱毛症

妊娠中、母体の栄養が赤ちゃんに吸収されます。妊娠の後期には、女性ホルモンのエストロゲンによって成長してきた頭髪が出産後に休止期に入ってしまうために、出産後の薄毛に悩む女性が見られます。

過度なダイエット

ダイエットによる体調不良

ダイエットは女性にとって永遠のテーマ。新しいダイエット食品が誕生すると、気になりますよね。

もちろん過度なダイエットは栄養不足による体調不良に陥りますから、髪の成長に必要な栄養分まで不足します。これでは髪がすくすくと成長できませんし、脱毛の原因にもなります。

ストレス

ストレスを抱える女性

複雑な社会環境の変化や女性の社会進出による共稼ぎ、家計の問題、子供の問題等、女性が抱えている問題も複雑ですからストレスフルな時代です。

ストレスを受け続けると交感神経が優位になります。これは、自動車のアクセルペダルを踏んでいるような状態です。頑張って働いたり、家事全般をこなしている時は交感神経が優位になります。

しかし、この状態が続くと心身共に負担がかかり続けますから、低体温、ホルモンバランスが乱れます。女性は微妙なホルモンバランスで心身が成り立っていますから、ストレスフルな生活は女性ホルモンのバランスに乱れが生じます。

これが体調不良や薄毛に繋がるものと考えられています。

栄養不足

頭髪は頭皮から生えている体の器官の1つです。日々の食生活が乱れていたり、野菜や果物の摂取が不足すると髪にも影響を与えると考えられています。

過剰な飲酒

適度な飲酒は体内の血流が良くなり、体温が上がります。酒は百薬の長と言われるように、適度な飲酒はストレス解消になりますし、体にとってメリットもあります。

しかし、飲酒量が増えると肝臓への負担が高まります。

アルコールが体内に入ると、肝臓によってアルコールが分解されてアセトアルデヒドという物質に変換されます。そして、アセトアルデヒド脱水酵素により分解されて酢酸という無毒なものに変えてくれます。

過剰な飲酒によって、肝臓がアセトアルデヒドを分解しきれなくなります。すると、アセトアルデヒドが血液中に含まれて全身を循環します。過度な飲酒で二日酔いになるのは、アセトアルデヒドが原因なのです。

このアセトアルデヒドはジヒドロテストステロンを増加させてしまうと言われます。ジヒドロテストステロンは男性ホルモンの一種で脱毛を促す働きがあります。脱毛症の原因はジヒドロテストステロンなのです。

このことからも、過剰な飲酒は薄毛の原因の1つと考えられています。

喫煙

タバコを吸うと血流が悪化して体温が低下します。頭皮の血流と発毛、育毛には関係があるとされ、血流の悪化は頭髪の成長を妨げます。

薄毛対策は食生活から

髪の成分はタンパク質です。食品から良質なタンパク質を摂取することで、栄養バランスを整えたいですね。

【おすすめの食品】

豆類(大豆、小豆)、ゴマ、ナッツ類、野菜、果物、魚、キノコ類、芋類、チーズ。

もちろんストレスをため込まない事が大切。バスタイムを活用して、生活にリラクゼーションタイムをきちんと取り入れたいですね。

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